╋趣味詩(12)╋

愛の華


やがて荒野にも花は咲く
愛と云う名の芳しき花…

暗闇の部屋で鳴り響く携帯
きっと愛のMessageの着信音
いつもは寝るのが早い貴方でも
今夜は私に合わせてくれた

最近貴方からもMailを送ってくれる
それが例え喜びを奏でる単調音でも
いつもの素っ気ない口調だけど
そのウラには愛はあるのか?

儚い時間も 僅かな幸せも
その瞬間があれば良いじゃない
先のことなんて誰にもわからない
やがて荒野にも花は咲く
愛と云う名の芳しき花…

夕焼けに黄昏ていた青春時代
今も同じ夢も希望も託したい
機械越しに見つけた愛だけど
今時の若者チックで良いじゃない

近頃不思議に思うMailの内容
何も変わりはないのに疑問を抱く
ちょっと誤解してる感じだけど
この恋の行方を捜してる

確かめる術も それを解く術も
何もないけどそれで良いじゃない
暫く会えない日々が続くけど…
いつかこの場所にも花は咲く
恋と云う名の想い花…

強がりばかりでホントの気持ちは隠し続けて
伝わり切れないココロが すれ違いを呼び
瞬く間に 愛は生まれ そして消えていく
永遠なんてナイのかな? 答は花咲くときに…

孤独を感じた宵口に流れ星
祈りは彼方へ 願いは一つだけだった
常に笑顔を絶やさないコト
優しく包み込んでくれたから

一緒にいたトキも 交わした会話も
二人の想い出になるから良いじゃない
誰も知らないMemories
今 この瞬間に 花が咲く
永遠と云う名の聖い花…

乾いた荒野に咲く花は
愛と云う名の芳しき花…



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